秋田でホンダS660 CVT・ビート

車のこと、秋田のこと、趣味のことなど綴っています。

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日産ノート イーパワー(NOTE e-POWER)に乗ってみた

      2020/02/23

CMでは見ていたものの、何となくピンと来ていなかった日産ノートのイーパワー。
img_6630-2今朝、折り込みの全面広告内容を見てようやくエンジンで発電してモーターだけで走行する車だということを理解した。

BMW i3 レンジエクステンダーやどちらかというとi8 と一緒か?
i3
i8

途端に興味が沸いたので試乗に行ってみることにした。
ディーラーに着くと、試乗に出ているとのことでしばし待つ。
日産に入るのなんて何十年ぶりか?古びた外観の店舗のイメージよりか中は意外と綺麗だった。

5分ほどで帰ってくるというセールスさんの話だったが、10分以上は待っていた気がする。
別件で待たされているのか、他のお客さんは皆スマホをいじっている。
待たせている方は、楽な時代になったものだ。
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ほどなく、試乗車がもどり早速試乗に出かけた。
走り出しは非常にスムーズ。この辺がやはりモーター駆動のフィーリング。

運転に特別な操作は無く、いたって普通の運転操作ですーっと走り出す。
シフトレバーの根元、に走行モードの切り替えスイッチが付いている。
エスとノーマルとエコノモードが選べる。ほとんどはノーマルモードで問題ない感じ。
空いた道路で加速を試させて頂く。Sモードは凄く速い、100キロまでの加速は素晴らしい!
航続距離を調べると690キロと表示されていた。
一瞬かなりの航続距離と言う印象受けたが、40リッターの燃料タンクを690kmで割ると17.25キロと意外や普通の燃費。あるいは現代の水準で行くと大して良い部類では無いかな。
カタログ燃費は34km/Lとかなってるんだけどね。

そうすると、やはりこの車もランニングコストで元は取れないと言うことになる。
一見とても素晴らしい機構のようではあるが、基本的にエンジンという従来と同じ機関を積んでいることから当然オイル交換といったエンジンのメンテナンスも必要だし、充放電が激しく、容量も大きくないバッテリーにかかる負荷等考慮すると、将来割と早めのバッテリー交換も予想されるし、正直良い買い物とは言えない気がするのだが…。

電気自動車のように、バッテリーに直に充電はできないらしい。あくまでもエンジンが発電する電気のみを、搭載したバッテリーに充電して走ることしかできない。
ガソリンが無くなれば走れなくなるのは、ハイブリットとほぼ同じ。
確かにとても新鮮で飛びつきたくなる感じではあるが、それはハイブリットでも同じ。
普通のグレードのノート価格差は70万円位。

搭載しているエンジンは発電をするためだけに存在するのに、1,200ccの基本的にノーマルのノートと同じエンジン。
そんなに排気量が必要だろうか?そんなエンジンが必要なのだろうか?最もそれ以下の排気量のエンジンを日産では持っていないからと言う理由からなのかもしれないが。

確かにSモードでの加速は凄い。
しかし、その他はどこを見回しても普通のノートと変わるところがなく、新しい車に乗っているという感覚が乏しいと言うところが非常にもったいない。
img_6629新しいボディーにこの新しい機構乗せて、別の車として登場して欲しかったなぁ。
まぁそうするともっとコストが掛かって、結果的に車両本体価格が上がるからダメなんだろうけどね。

新技術ということであれば、まったく新しい車に搭載して欲しかったと感じた。そこがとてももったいないし残念に感じたところである。コミコミ額は約220万円から250万円位だそうです。

面白いことがテーブルのパンフレットに記載されていた。
5年で比較するとリーフと年間の維持費が対して変わらないと言うこと。
img_6628そうであればということでリーフも初めて試乗してみることにした。

こちらは完全に電気自動車だ。ここ最近、秋田でもだいぶ走っているのを見かけるようになってきた。
ノートに比べるとかなり車体が大きく感じられる。
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最初のセールスさんと変わって、今年新卒で入社した若い女性のセールスさんが同乗してくれた。

リーフのバッテリーは10年ぐらい乗っているお客さんから聞くと、全然ヘタっていないらしい。
なのでバッテリー自体はすごく高いようだが交換になるケースはまだないらしい。
まぁ大体10年乗れば車のライフ的には終わりだろうからまあいいところなんだろう。バッテリーを交換するぐらいだったら代替えをするのかもしれない。

リーフのいいところは今のところ充電にお金がかからない充電スポットもあるし、ブレーキ以外の消耗品が多分殆どないだろうから極めてランニングコストが安いであろうことが予想される。
走行距離は300キロ弱と秋田から仙台に無充電で行けるかどうかといったところだ。
さて試乗してみると、何やらいろいろナビがしゃべりだしてとても賑やかだ。
ある意味そうでもしないと車が始動してるかどうかの判断もしづらい、と言うこともあってのことだろう。
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まず走り出して1番最初に感じたのはものすごいカックンブレーキであること。(^_^;)
初代のプリウスを思い出した。
初代プリウスも結構回生ブレーキを強く効かせていたことにより、かなりのカックンブレーキだった。

それに劣らずリーフのブレーキはかなり独特でコントロールが難しい。
おかげで若いセールスさんと、ブレーキを使うたびに笑いながら楽しく過ごせたので良しとしよう。

加速に関してはノートよりも多分良いのだろうけど、ノートよりも大分振動等もないため、加速感は乏しかったが、実際の加速はノートより良いのであろう。

ドライビングポジションがかなり前よりな感じ、膝周りのスペースがどうにも狭い感じがした車の前方に座らされているような感じだ。

サスペンションは割と固め。
シートは尻下が平板的で、長距離は正直どうなのだろうか?という印象であった。実際は10分程度の仕様では尻が痛くなるというような事はなかった

家に充電設備が付けられる方にはリーフ。そうはいっても充電が煩わしいと言う方にははノートといったところか。
いずれ他社のハイブリッドカーも、ノートのようなモーターがメインでエンジンが発電機のような車もおそらく過渡期の乗り物と言う感じ。

いずれにしても、今はやはり環境を重視する人や、新しいもの好きの人にしか受け入れられないものであろう。本当に出費を気にする人ならばまず選択しない。

ノートイーパワーのメリットとは。静かであること、加速が良いこと、燃費がちょっと良いこと。これは実燃費を取ってみないとわからないが。

きっと自分は選ばない。

しかし、思い出せないくらい何年かぶりに日産のディーラーへ行った。

日産ユーザー待望の車なんだな。
きっとe-POWERは日産のユーザで、ハイブリットに乗りたいと言うお客様向けの商品。
日産でなきゃいけない、他社のハイブリットではなく、日産ならではの技術だからこれ選ぶと言う大義名分ができるといったところか。

確かに、日産もリーフでの経験があってこその、このノートだ。
ふと思ったが、この機構は軽自動車向きではないのだろうか?
低回転でぐるぐる回しているだけだったら、軽のエンジンでもかなりの燃費が期待できそうだ。

それでいてモーターによる力強い加速等が得られればとても良いことなのではないだろうか?
それに伴うコスト高が気になるところではあるが。

…とも感じた試乗でした。(^_^;)

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