秋田でホンダS660 CVT・ビート

車のこと、秋田のこと、趣味のことなど綴っています。

*

異界をひらく ~百鬼夜行と現代アート~ 展に行ってみた

   

秋田県立美術館で開催中の「異界をひらく ~百鬼夜行と現代アート~ 」展に行ってみました。
~9月4日(日)まで開催しています。
http://www.akita-museum-of-art.jp/
IMG_4293
きっかけは、生きているのか死んでいるのか分からない、横たわっている人の体に何か木のような何かが生えている絵でした。
久しぶりの秋田県立美術館に入ってみます。
IMG_4257
作品展は美術館の1階から始まり、2階・3階へと展示が続いている。
IMG_4228
IMG_4226
1階での展示もなかなか面白かったが、2階の展示を見に行く途中で2階にあるカフェに立ち寄ることに。
カフェの大きな窓からは千秋公園や旧県立美術館の建物も見ることができる。
FullSizeRender
席は2カ所空いていたので、どちらが良いか見ていると、テーブルにある変わったポップが目に入った。
「眼」という商品名の眼球の形をしたデザートが、本企画展中のみ限定で出されているらしい。
どうやらレジのカウンターで注文するらしいので、早速目玉を注文してみる。一日限定10個の商品らしいが、開館間もない時間だというのに、もう5個目だという。
最近県内の新聞でも紹介されたらしく、そこから人気らしい。
IMG_4229
目玉と合わせて、もう一つ指の形のをした上生菓子と、血をイメージした「さなづら」のセットも販売されていた。
こちらは1日5食限定らしい。
指のほうは次回にすることとして、目玉のデザートとアイスコーヒーをオーダーしたして席についた。
IMG_4233
席からの景色は、窓の向こうにある浅い水槽越しに千秋公園の堀がつながっている。
水面と、よく晴れた青い空とのコントラストが非常に涼しげな、異空間といったところか。
このカフェを利用するのは初めて。かけ心地の良いソファーに腰掛け、しばし贅沢な時間を過ごせる過ごすことにする。
ほどなく「眼」が運ばれてきて、撮影タイムになってしまった。(^_^;)
IMG_4237
離れた隣の席では、高齢の女友達同士で、やはり指や目玉を撮影されていたされているようだ。
IMG_4242
【↑こちらはスマホの待ち受けにでも、どうぞ(^_^;)】
目玉はゼリーかと思っていたら、どうやら羊羹らしい。
目玉の周りにはゼリーが敷き詰められ、ばらしたグレープフルーツの細かい房がちりばめられており、この辺がかなり気持ち悪さを演出している。
IMG_4238
アイスコーヒーについてきたお冷やのグラスのザインがなかなか良い。
氷が当たるたびに奏でる涼しげな音色がとても気に入ったが、どうやらミュージアムショップでこのグラスは販売されていないようだ。
店員に聞こうかと思ったが忘れてしまった。

目玉を食べ終え席を立ち、ショップを見ますと今回の作品展の作家さん達の本が並んでいた。
IMG_4239
個人的に気になった坂さんは「石田徹也」さんという方の作品だった。

冒頭の人が横たわっている不思議な絵を描かれた作家さんだ。
石田さんの作品は2階の展示室にあった。
「捜索」と言うタイトルがつけられたその作品は、近づいてよく見ると、鉄道模型の中に人が横たわり、体の中にも線路が走っている。
人の形をしたジオラマなのか、それとも人体(死体)に線路が通っているのか?
さらにジオラマは窓際にあり、窓の向こうには1人の人の腰の部分だけが描かれている。この鉄道模型を見ている人なのか、何をしている人なのか?
IMG_4293
小学5年生の頃に転校してきた友人のことを思い出していた。
転校生(新しいもの)好きな自分は早々に彼と友達になった。
彼の家に遊びに行くと、畳1畳分ぐらいの板に鉄道模型の線路を走らせたジオラマがあった。エヌゲージと呼ばれる小さな鉄道車両をその線路に出で走らせることができた。
多分ジオラマをやっている人は走っている鉄道車両に乗った気分で楽しんでいるのだろうか?と感じたものだ。
絵の中に描かれている線路を目でたどって、線路の無限のループを私は楽しんだ。
この絵の意図はよくわからないけれども、もしかしたら鉄道模型をやっている人はその世界にどっぷりと入り込んで、このまま一生過ごしたいなどと考えるのではないか?
そのような思考を可視化するとこんな感じの絵になるんじゃないかな、と感じた。
この石田さんという方の登場人物の顔は殆どすべて同じだったような。それが石田さん本人なのかそれとも笑の世界の主人公なのか。
3階に行くとおそらく夜と死の世界を表現した絵がたくさん展示されていた。
少々気持ち悪い作品も多々あったが、自分が1番気になったのは「松井冬子」さんと言う方の作品で、全体が黒っぽく、もしかしたら花なのではないかと言うシルエットが描かれた作品だ。タイトルは(優しくされていると言う証拠をなるべく長時間にわたって要求する)というものだ。

花、おそらく自分には花にしか見えなかったのだか、花というプレゼントをずっと要求し、人目につくところに飾り、そうすることでその証拠になるのだろうか?などと考えていた。
というのはそれぞれ作家さんの感性で描かれているもの多いので、そこから何を受け取る日はやはりその人たち次第なので。

まさに普段自分が触れることのない異界と言うものは充分堪能できたと思う。

お盆休み、夏休みの終わりに一度ご興味のある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。目玉のあるカフェは企画展を見なくても利用することが可能です。(^^)

 - 未分類